Extruder degassing
イタリアのM-ENG社は創業以来、押出成形市場を牽引する企業として、標準的なものから高度なものまで、さまざまなポリカーボネートシート押出ラインの設計・エンジニアリングを手掛けてきました。30年以上にわたる経験を活かし、M-ENGは世界中の顧客と長期的なパートナーシップを構築。革新性、自動化技術、優れたエンジニアリングを融合し、高性能な押出システムを提供しています。
同社の顧客はグローバル市場で事業を展開しており、エネルギー、原材料、水の使用量を抑えながら、生産性向上を求められています。M-ENGのソリューションには、イタリアならではの高品質基準が反映されています。
プラスチック業界では、メーカーは生産プロセスで高い生産率、一貫した品質、そして省エネルギー性能が求められます。M-ENGにとって、押出工程における脱ガスプロセスの安定化は、最終製品であるポリカーボネートシートの透明性、寸法安定性、機械的強度を確保するうえで不可欠でした。脱ガス工程は、最終製品の品質、透明性、機械特性に直接影響を及ぼします。
そのためM-ENG は、高精度なプロセス制御、高度な自動化機能、メンテナンス負荷の低減、エネルギー効率と持続可能性への対応を実現できる真空システムを求めていました。
M-ENGの押出および脱ガス工程の要件を分析した結果、Edwardsは押出用途専用のモジュラー型ドライ真空ソリューション EXDM(Extruder Degassing Module) を提案しました。EXDMには、現場で保守可能な nEDCドライクロ―真空ポンプ が採用されています。耐腐食性ステンレス製クロ―を備え、頻繁な起動・停止運転にも対応できる設計です。
「適切に設計された真空システムは、押出機内の過圧リスクを低減し、プロセスの安定性を向上させます。その結果、不良率や計画外の生産停止を最小限に抑えることができます」とエドワーズのビジネスラインマネージャーであるアドリアン・サンダムは説明します。「 M-ENG にとって、当社の EXDM は脱ガス用途に優れた性能を発揮し、より均一で信頼性の高いプロセスを実現します。」
EXDM はモジュール設計を採用しており、1台または 2台のフィルターや各種オプション機器組み合わせることができます。これにより押出工程で一般的に発生する凝縮性蒸気や固体粒子といった物質に柔軟に対応できます。さらにシステムは 完全自動化されており、フィルター運転管理、溶剤フラッシング、圧力制御を自動で実行します。手動作業をを最小限に抑え、プロセスの安定性を向上させます。
「 EXDM はあらゆる脱ガスプロセスに対応できる汎用性を備えています。」と、イタリア北西部エリアセールスマネージャーのアンドレア・ハルプ氏は付け加えます。「シリコーン、ゴム、食品用途など、さまざまなポリマー向けにカスタマイズ可能です。M-ENG向けには、自動制御機能を追加し、スループット向上とシームレスな運転を実現しました。」
エドワーズとの協力関係は 6年前に始まりました。エドワーズは真空技術分野のリーディングカンパニーとして高い技術力とグローバルなネットワークを持っているため、私たちは協力を依頼しました。エドワーズは、真のパートナーとして私たちの声に耳を傾け、カスタマイズされた革新的なソリューションを共同開発してくれます。 プロセスにおける真空関連部分を、真空技術に精通した信頼できるパートナーであるエドワーズに任せられることは、私たちにとって大きな安心材料です。
エドワーズの EXDM システムの導入は、M-ENG の押出ライン開発を大きく後押ししました。
「エドワーズ EXDM システムの最大の利点の 1 つは、すぐに使用できる完成済ソリューションであることです。設置が簡単で、あらかじめ設定された状態で納入されます。モジュラー構造により、さまざまな押出ラインへ柔軟に組み込むことができ、最小限のメンテナンスで長期的な効率を実現します。」と M-Eng CEOミレーナ氏 は強調しています。
「 M-ENGは自動化押出システムのスペシャリストとして市場で高く評価されています。エドワーズのEXDMは、真空システムの自動化をさらに強化し、当社のソリューション価値向上に貢献しています。運転時間、フィルター状態、パージサイクルを自動的に最適化することで、押出ラインを常に最適な状態で運転できるようになりました。」
水を使用しないドライシステムに加え、フィルター交換も自動化されているため、設備停止を最小限に抑えながら安定した生産を実現します。さらに、高効率なIEクラスモーターの採用により、優れた省エネルギー性能と高い運転効率を両立しています。
「環境負荷の低減は、エドワーズにとって最優先課題の一つです」とエドリアン・サンダム氏は述べています。「当社のドライ真空システムは、オイル、冷却水、潤滑剤を必要としないため、本質的に持続可能性に優れています。これにより、お客様はよりクリーンで環境負荷の少ない生産体制を実現できます。」
M-ENGにとって、EXDMは期待に応えるだけでなく、それを上回る成果をもたらしました。自動化押出システムのスペシャリストとしての評価をさらに高めるとともに、お客様へより高度で持続可能なソリューションを提供できるようになりました。
M-ENG とエドワーズは今後も協力を通じて押出成形技術の発展を推進し、革新的で省エネルギー性に優れた自動化真空システムを提供することで、世界中のお客様の持続可能な生産活動をサポートしていきます。