クリス・ジョーンズ 科学に基づく目標に対するエドワーズの取り組みを語る
エドワーズは業界のリーディングカンパニーであり、その製品はお客様の環境フットプリントに影響を及ぼすため、間接的に地球温暖化にも影響を及ぼしています。
気候変動の最悪の局面を緩和するために、世界は地球温暖化を2℃未満、できれば1.5℃未満に抑えるという合意に達しています。しかし、気候変動を逆転させるには具体的に何をする必要があるのでしょうか?
エドワーズの環境ソリューション事業開発マネジャー、クリス・ジョーンズは、科学に基づく目標(SBT)について語っています。こうした目標を気候変動に反映する方法、目標達成度の評価方法、そしてエドワーズの現在のコミットメントについて説明します。
ビデオおよびトランスクリプト
「科学に基づく」とはどういう意味でしょうか?
当社の気候変動に対するアプローチは、「科学に基づく」ものです。その意味は、科学的方法に基づいて、または科学的実験の結果を使用して決定するということです。
多くの科学者は、200年以上にわたって気候変動の大気科学への影響を研究してきました。科学者の間では、人為的な温室効果ガスの排出が地球温暖化と気候変動の原因であるという点で意見が一致しています。
また、科学者たちは地球温暖化の影響を計算し、地球の温度変化を2℃未満、できれば1.5℃を超えない水準に抑える必要があるという点でも同意しています。
ジョセフ・フーリエ、ユーニス・ニュートン・フット、スヴァンテ・アレニウスなどの科学者たちは、地球の温度維持に大気が重要な役割を果たしていることを突き止めました。二酸化炭素と水が毛布効果に大きく関与し、大気中の二酸化炭素量が2倍になると、地球の温度は4℃も上昇し、私たちの生活に大きな影響を及ぼします。結論として、企業や国が温室効果ガスの排出量を削減すれば、地球温暖化の影響を軽減し、温度変化を逆転させることも可能です。
こうした科学に基づく目標(SBT)は、企業にとって明確な目標であり、企業のプロセスと製品の最適化によって実現が可能です。現在は、温室効果ガスと地球表面の平均温度を測定する地球規模のシステムが整備済みです。
気候変動との闘いに企業が取り組む方法
企業が作成するあらゆる計画を個別に検証し、公表して、レビューする必要があります。最初のステップとして、企業は「SBTイニシアチブ」(SBTi)などの組織に同意書を提出する必要があります。
次のステップとして、企業は温室効果ガスプロトコルに正式に記載された算定基準を使用し、自社の地球温暖化ガス排出量を推定します。これは、自社の工場だけでなく、サプライヤの工場から排出された温室効果ガス、および顧客の工場で使用される自社の製品をすべて合算する必要があります。短期目標を達成するには、自社事業からの排出量の95%以上、サプライヤからの排出量の3分の2以上、および顧客の工場で使用される自社製品の排出量を割り出す必要があります。
エドワーズが取り組む科学に基づく目標
当社は、SBTイニシアチブ(SBTi)に従って、1.5℃への道筋を首尾一貫して進むために必要な取り組みを明確化しています。
アトラスコプコグループの一員であるエドワーズは、以下のようにコミットしています。
- 自社排出量を46%削減
- サプライヤの排出量とその製品からの排出量を28%削減
こうした目標はすべて、2019年の排出量を基準として、2030年までに達成する予定です。
二酸化炭素など、人為的に排出される温室効果ガスが重大な地球温暖化の原因であることを実証するために200年以上を要しました。温暖化の傾向を変えるには、排出量を抑制する必要があります。エドワーズは、市場のリーディングカンパニーとしての役割を真摯に受け止めています。自社バリューチェーン全体で排出量の削減目標に取り組み、1.5℃を目指す道筋を首尾一貫して進んでいきます。エドワーズの計画はすでに進行中であり、独自にその進捗状況の検証と綿密な検討が行われています。
クリス・ジョーンズ
環境ソリューション
事業開発マネジャー